抗酸化成分、感染症対策やアンチエイジングに!
ビタミンCやE、カロチノイドなどの抗酸化成分はアンチエイイジングに欠かせない栄養素ですが、エボラ出血熱などの感染症や放射線傷害の対策にも有用なようです。
高濃度ビタミンC点滴療法などの栄養療法で著名な国際オーソモレキュラー医学会会長の柳澤厚生氏によると、土壌に含まれるセレニウム(Se)が少ない地域で、エボラ出血熱が流行している可能性が高いといいます。
日本食品機能研究会:柳澤厚生氏インタビュー http://www.jafra.gr.jp/interview-yanagisawa.html
セレニウムには還元作用があり、体内で発生した活性酸素を抑えますが、ウイルスの増殖時にはセレニウムが奪われ、身体が活性酸素にさらされます。
インタビューの中で、柳澤氏は、土壌にセレニウムが少ない地域から、エボラ、HIV、サーズ、ブタ・鳥インフルエンザの流行が始まっている、土壌にセレニウムがたくさんある地域からは発生していない、と述べています。
また、ビタミンCについても放射線傷害の緩和に役立ち、マウス実験で死亡率の半減が確認されているといいます。
ヒトの場合も、原発事故や放射能テロが発生した際、救援隊にビタミンCを投与することが重要で、実際に福島の原発事故でもレスキュー隊が、ビタミンCを飲用していたとインタビューの中で紹介しています。
エボラ対策の栄養療法では、1日に、ビタミンCを6~10g、ビタミンD3を5000単位、セレニウムを400~600μg、亜鉛を30~60mg、ビタミンA、B、オメガ3脂肪酸を適宜摂ること。
基本的にはセレニウムなどの抗酸化成分を摂り、自身の抗酸化能を高めればエボラウイルスの変異を抑えられる、こうした抗酸化成分を日頃摂ることで同時にアンチエイジングももたらされるとしています。