赤ワインのポリフェノール、肥満防止効果も!
昔から「酒は百薬の長」といわれ、適度な飲酒は血流を高めたり、ストレスを緩和したりと、健康に有益であることが報告されています。
中でも、赤ワインの健康効果については、これまでにメディアでも数多く取り上げられていますが、最近の研究で、赤ワインに含まれるポリフェノール、レスベラトロールに分子的に類似するプテロスチルベンは肥満軽減に役立つと、Journal of the Agricultural and Food Chemistry誌2014.11月号で報じています。
University of the Basque Country研究チームによるもので、ラット実験で、肥満の原因となる食餌を与え、プテロスチルベンを15mg/kg/日、もう一方は30mg/kg/日を6週間投与した。
その結果、脂肪組織量が、15mg/kg投与で平均15.1%、30mg/kg投与では平均22.9%減少したことが分かったといいます。
レスベラトロールについては、過去にNature誌でも、マウス実験で肥満を防止し、寿命を伸ばす可能性が高いと報じています。
Harvard Medical School研究者グループが、中年のマウス(52週)に(1)通常のエサ、(2)高カロリー(脂肪)のエサ、(3)高カロリーのエサ+レスベラトロールのどれかを与えたところ、60週の時点で、(1)と(2)の生存曲線はそれていき、(3)の曲線は3~4ヶ月先に伸びたことが分かったといいます。
過度な飲酒は慎まなければいけませんが、適度な飲酒が、健康や美容に役立つというのは現代人には朗報です。