あなたの肺が悲鳴をあげているかも知れません
今や、2人に一人ががんに罹り、3人に一人が亡くなる時代、といわれています。日本における男性のがん死亡の第1位は肺がんで、女性も第2位についています。
肺がんの最大のリスク要因として「喫煙」が挙げられますが、自分は吸っていないにも関わらず周囲の喫煙による「受動喫煙」でも、同等のリスクがあるとされています。
こうしたことに加えて、最近問題になっているのが、PM2.5などの大気汚染による肺の疾患です。なかでも、COPD(慢性閉塞性肺疾患)はよく取り沙汰されるようになりました。
COPDは肺の生活習慣病とも呼ばれていますが、初期症状がわかりにくく、気づいた時は重症化していたというケースが少なくありません。
というのも、肺の気管支の先に、空気を取り込む肺胞(成人でおよそ3億個)があり、この肺胞に穴があく病気がCOPDですが、肺胞はテニスコート反面にも相当するため、穴が開いていても中々気がつかないためです。
COPDは今や日本では死因の第9位、男性では第7位となっています。COPDは世界的にも広がりを見せており、WHO(世界保健機構)では、今後世界の死因3位にもなりかねないとしています。
風邪でもないのに咳やたんが続くといった場合は、COPDか否か診断を受け、早めの治療を行うことが大切です。